10月は相場全体が米中摩擦や日本の政権交代などで揺れた一か月でしたが、そんな中でも淡々と入ってくる配当金は本当に心強い存在です。為替や株価が上下しても、毎月のキャッシュフローが積み上がっていく安心感は高配当投資の魅力そのものだと感じています。
それでは、10月の実績をまとめていきます。
2025年10月の配当金実績
今月の受取配当金は以下のとおりです。
- 541.72ドル(日本円:80,684円)
- 外国税控除後:72,073円
- 国内税控除後(手取り):57,431円
前年同月(557.47ドル)と比較するとわずかに減少しましたが、3年前・4年前と比べると確実に成長しています。特にここ数年はETFを中心に安定した入金基盤が整ってきました。
同月の過去実績は下表のとおりです。
| 暦年 | 配当金 | 前年比 |
| 2025年 | 541.72ドル | -15.75 |
| 2024年 | 557.47ドル | +126.79 |
| 2023年 | 430.68ドル | +183.08 |
| 2022年 | 247.60ドル | +38.05 |
| 2021年 | 209.55ドル | - |
長い目で見れば、右肩上がりに積み上がっており、複利と増配の力はやはり強力だと実感しています。
10月の配当金銘柄
10月に配当を出してくれたのは以下の銘柄です。
- コカ・コーラ
- エイリスキャピタル
- メルク
- アルトリア・グループ
- 台湾セミコンダクター
- バンガード米国増配株式ETF(VIG)
- バンガード米国トータル債券市場ETF(BND)
- グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF(QYLD)
- JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF(JEPI)
10月はETF比率が高く、安定感のある構成になりました。ARCC や JEPI、QYLDといった高利回り枠に加え、VIG やメルクといったディフェンシブ系がしっかりと支えてくれています。
昨年同月はQYLDから配当を2回受け取っていましたが、今回は1回だけでした。昨年に比べてわずかに減ったのは、おそらくそれが原因だと思われます。
今の市場環境と、高配当株の強み
10月は市場全体でいくつか大きな動きがありました。
米国:利下げ方向、ただし政治リスクで乱高下
FRBは利下げ局面に入りつつあり、金利低下によって高配当株にとって追い風が吹き始めています。その一方で、トランプ政権の対中強硬姿勢が高まったことで市場は不安定になり、株価の振れ幅は大きくなりました。
特に、
- 資本財(防衛)
- 半導体
- エネルギー
といったセクターは政策に敏感で、今後も発言ひとつで動きが出そうです。
日本:石破政権から高市政権へ
国内では政権交代により防衛・通信・エネルギー政策が前向きに動くとの期待が高まっています。一方で中国との外交リスクが高まっており、輸出産業・観光業には注意が必要です。
そんな中、高配当株がどう役立つのか?
答えはシンプルで、
相場が荒れても「毎月のキャッシュフロー」は揺れにくい
という点に尽きます。
- 利下げで株価が上がれば収益アップ
- 不安定相場で株価が下がっても、配当収入は継続
- 円高・円安どちらでもドル配当がヘッジとして機能
- ETF中心なら減配リスクも抑えられる
特に10月のような地政学リスクが重なる時期は、高配当+分散の組み合わせが強さを発揮します。
11月は企業決算や米国の追加利下げ期待が相場を左右する月になりそうです。変動はあっても、着実に増えていく配当を励みにコツコツ積み上げていきたいと思います。
今回のところはこの辺で。


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