社会人になりたての頃、私は正直お金の使い方が下手くそでした。
給料が入っても、欲しいものを欲しいままに買い、また給料日まで過ごす、そんな繰り返しでしたので、お金がたまるわけもありませんでした。
とあるFPとの出会い
そんなこんなで過ごしているとき、同業者の間で有名なFPに会う機会がありました。暮らしぶりは派手というわけでもなく、それでも東京の大きなマンションを借りてたりする様子から、ただものではないと思っていたものです。
そして、自分の資産形成について質問し、自分はどうすればいいのかを教えてもらうことにしました。
ジョンどうさん、見たところ会社の生命保険に目いっぱい入ってますね。独身とのことでしたけど、いったい誰にお金を残すんですか?
えっ、それは、親に対して、ですかね?
いやいやwなんで加入者が疑問形なんですかw
多少残すのはわからなくもないですが、それだけで数千万もの生命保険に入るなんておかしいですよw
独身なら、せいぜい葬儀代程度がカバーできるくらいの保険で十分です。
言われてみれば、そうですね。
身近で億近いお金が入って生活破綻した例とかも聞いたことがあります。
そう考えると、こんなに入る必要なかったんですね。
職場では「会社の生命保険には入れるだけ入っておきなさい」と思考停止のように教えられていたので、目からうろこでした。
保険のかけ方について教わり、今度は資産形成についても相談してみました。
あとは資産形成ですね。今時の銀行預金じゃ、1億円定期に入れても、1年で1万円程度しか増えない低金利ですから、預金での運用は非効率的です。
こういう時は、税金の所得控除枠もうまく使った運用を考えましょう。
所得控除枠、ですか?
そうです。年末調整やってますよね?
あの中で生命保険の控除を書いてると思いますが。
あー!
生命保険と、医療保険と、個人年金とか枠がありました。
はい、生命保険と医療保険の控除枠は多少使われてるようですが、個人年金枠があいてますね。ここをうまく使いましょう。
実は、外貨建ての個人年金保険というものがありまして・・・
この時は気づきませんでしたが、この選択だけはあまりいいものではなかったのです。理由は後程。
ともかく、FPに見直しをお願いし、アドバイス色々貰ったことは、今までのお金の使い方を見直すいいきっかけになってくれました。
両学長との出会い
こちらは以前の記事にも書いております。
FPに保険の見直しをお願いして、そのあとで自分が加入をしているものをもう一度ネットで調べていたのが両学長との出会いです。
学長の動画を見て、自分の加入している外貨建個人年金があまりいい選択肢ではなかったということに気付かされました。
このあと、外貨建個人年金については解約に踏み切りました。年間1万円払って積み上がった12万円は、解約したら3万5千円になって戻ってきました(笑)そこは勉強代として割り切ることにします。
この時のFPを恨んだりすることを考えるつもりはありません。自分がお金について考える最初のきっかけを与えてくれたのは確かですので。
そして、日課になった両学長の動画の中で、下の動画に目が留まりました。
FPの資格かぁ、3級ならそこまで難しくもなさそうだし、勉強の意味でチャレンジしてみるのがいいのかもしれない。
よし、早速テキストを探してみよう。
というわけで、テキストを探して、まずは買うことにしました。ちなみに、私がFP3級を勉強してきてのオススメは下の本です。問題集は買わなくても大丈夫です。理由は後述します。
なお、6月頃になると法改正を織り込んだ新版が出ますので、時期によっては少し待った方がいいかもしれません。
(2022/10/17追記:リンクを2022-2023年版に更新しました)
テキストを読んで、出題範囲の知識が身についたら、今度はこちらのサイトを使いましょう。
このサイトでは過去に出題された問題を選択方式で練習することができます。法改正にも自動で対応してくれますし、アカウント登録すれば勉強の進捗も把握できるので、非常に便利です。
私は本の問題集も買っていましたが、問題演習なら正直ここだけで十分です。
ここの「過去問道場」でひたすら過去問を解き続ければ、合格するのはそう難しくないと思います。
FP3級のメリット
私の考えたFP3級を取得することのメリットは、何といっても
「最低限の金融知識が身につく」の一言に尽きます
FP3級の合格率は70%程度と高めで、マークシート方式なので試験も受けやすいと思います。
ただし、試験範囲はかなり広いです。合格率が高いからと甘く見ていれば、落ちます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスクマネジメント
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続、事業承継
FP3級ではこの6章について学びます。意外と勉強は大変ですが、ここで得られる知識は生活に直結してくるので、かなり勉強のやりがいはあると思います。
FP3級の勉強で期待できる知識レベルは広く浅いものです。
自分にもし万が一があったとき、会社ではどれくらいの保証があるんだろう。
そういえば、FPの勉強の中で〇〇とかあったよな、ちょっと調べてみよう。
「何かお金に関するアクションを起こす際に、知識がふと思い出され、詳しく調べるきっかけとなる」位と思えばいいでしょう。
「各制度を数字まで詳しくソラで言える」ようなレベルが欲しければ、FP1級や社労士、税理士でも受けに行きましょう。もちろんその分ハードルは上がりますが。
「なんだ、資格取ってもその程度か」と思う人もいるかもしれませんが、何も知らないと、何が問題なのかすら認識できず、そもそも対策を取ること自体ができなくなってしまいます。
あなたに万が一があったとき、残された人は大変な思いをしてしまいますからね。
ですから、保険には入れるだけ入っておいた方がいいのです。
うーん確かに、それなら入っておいた方がいいよなぁ、じゃあ、一番いいのを頼みます。
いやいや、公的制度や会社の共済でこれだけのサポートがありますよね?
全く入らないのは確かに考えモノですけど、既に得られているサポートで足りない部分を補うだけ入れば十分だと思いますよ。
そういう場でわざわざ持論を述べてドヤ顔をするのはスマートではないので、基本静かにしていますが、何も思わないわけではありません。
きっかけ程度でも知識を持っておくだけで有利になる場合って、結構多いですよ。
また、比較的受かりやすい資格という事で、他の資格を受ける前に自信をつけるためのステップとして使うのもアリです。
ただし、軽く受かるつもりで受けて、落ちた時のダメージは大きいのですが・・・
FP3級のデメリット
FP3級にはメリットばかりかと言えば、そういうわけでもありません。
まず、資格としての価値には期待しない方がいいです。
合格率が高いぶん、受験者も多く、得られる知識レベルも「きっかけ」程度ですので、「FP3級を取得して、いい会社に入るための強みにしよう」的なことは考えない方がいいでしょう。
一応、国家資格なので履歴書に書くことはできるでしょうが、あまり期待はしない方がいいと思います。
あと、受験料が6000円(学科+実技)と、ちょっと高めなのが気になる人もいるかもしれません。
最悪、試験は受けなくても知識が身についたのなら、それでも十分ではあります。
勉強のモチベーションアップのために試験を受ける、そこに6000円の価値があると思ったなら、チャレンジしてみましょう。
ただし、勉強をして知識を得ることが重要なため、とりあえず問題集をざっくり説いて、最短で合格するような勉強法は、オススメしません。
勉強する場合は、面倒でも知識を定着させながらの勉強を心がけましょう。
ここまではFP3級について書いてきました。続きは受験体験記を書いていこうと思います。
続きはこちら
今回の所はこの辺で。
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