私ジョンどぅ、資産形成の一端として、株式投資をやっております。本記事では、私の行っている投資について書いていきたいと思います。
※あくまで参考程度にとどめ、実施の際は自己責任でお願いします。
預貯金金利は雀の涙
殆どの人はやっているであろう銀行や郵便局への預貯金ですが、2021年現在で預金金利は0.001%、定期でも0.01%程度しかありません。
一部のネット銀行であれば、定期預金で0.3%位のところもあるようですが、それでも全体的に歴史的な低金利な時代となっております。
0.001%ということは、仮に1億円を預けていても、1年で1000円にしかなりません。しかも、ここに課税されるので手取りはもっと低いです。
ATMを使ってお金を引き出せば、手数料で金利以上にお金を持っていかれることもザラでしょう。
つまるところ、預貯金金利で大きな収入を期待する時代ではない、という事です。
給与所得は会社にしてみれば「経費」
金利に期待ができないのであれば、働いてお金を稼ぎ、とにかく貯蓄を作ることに尽力したくもなります。
しかし、会社で大きな成果を上げたり、売り上げに貢献できたとしても、思うように給料は上がってくれない場合がほとんどです。
簿記を学んでみるとわかるのですが、給料というのは会社目線でいえば「費用」に分類されるものです。
会社が儲かるためには、収益を伸ばして費用を抑えることが大切です。つまり、給料は抑えられがちになってしまうのです。
資本主義社会において、収益の恩恵をダイレクトに受けるためにはどうすればいいのか、と言いますと、株主になって利益剰余金を受け取る権利を買うことか、自分が事業主になることしかありません。
株式投資のパターン
一言に株式投資と言っても、そのやり方には様々な方法があります。やり方によって、期待できるリターンやリスクも大きく変わるものです。
ただ一つ言えるのは、株式投資=ギャンブルというのは、必ずしも当てはまるわけではない、ということです。
ここでは株式投資のやり方を軽く紹介していきます。もちろん、ここに書いてある方法が全てというつもりもありません。やり方は人によって無数にあるものですので。
いわゆる信用取引やオプション取引関係については述べていません。
短期トレード
短期トレードは、株式を1日~数週間程度の短い期間で売買する方法です。チャートのパターンから売り買いのタイミングを見定め、安いときに買って高いときに売ることを繰り返します。場合によっては信用取引やレバレッジを効かせたりする場合もあります。
成功すれば短期間で大きな成果を上げることができる方法ですが難易度は非常に高く、この方法で成功できる人はごく一部、とよく言われています。
もしも短期トレードに興味のある方は、まずはトレードの基礎知識を身に着けて、その上で少額からチャレンジしていくといいでしょう。
取引の特性上頻繁な売り買いをするため、株価を常に気にすることになり、かつ頻繁な売買は取引手数料がかさみますので、それもリターンを下げる要因となっているようです。
短期で成果を上げるという性質上、投資というよりは投機(ギャンブル)に分類されるものなので、万人におすすめできるものではありません。
バリュー株投資
バリュー株投資は、その企業の本質的価値に対して株価が割安であると判断したときに買い、適正な水準に戻ったと判断したときに売る方法です。
投資の神様であるウォーレン・バフェットが取っている方法は本質的にはバリュー株投資と言われています。
PERやPBRといった指標を目安に、「その企業が割安か否か」を見極めて売買を行います。
短期に比べると難易度は低くなりますが、銘柄選びがなかなか大変です。
また、割安と思って買ったのにもっと値下がりし続けたり、何年も割安な状態が続いている「万年バリュー株」なんてのもあるため、簡単というわけではありません。
グロース株投資
グロース株投資は、今後ますます成長していくと予想した銘柄に投資する方法です。
企業の分析を行い、選定した銘柄のチャートパターンから購入のタイミングを見極め、ここぞというところで一気に購入します。
この方法においてはバリュー株で用いるようなPERやPBRは時折無視されます。
銘柄の選定や購入タイミング等考えることは多いですが、比較的高いリターンを出している人がいるようです。
ただし、市場が総悲観状態では、たとえ成長の余地があっても理不尽に売り叩かれるような場合もあります。こういった事情を踏まえても難易度は高めです。
高配当株投資
高配当株投資は、配当金を多く出してくれる銘柄に投資を行います。基本的に配当金が目当てなので、買った後の株は手放しません。
また、ここに配当の安定性を重視するために連続増配年数を加味することもあります。日本において25年以上連続増配している企業は花王1社しかありませんが、米国株においては60年以上も増配を続けているような企業が多くあり、高配当株投資では米国株を組み入れている人が少なくありません。
高配当株投資のメリットは、配当金として定期的なキャッシュフローを得られることです。これは特に、市場が暴落したようなタイミングで心強いです。
ただし、企業によっては業績の悪化によって減配や無配になる場合もあるため、複数社買ったりETFを活用して分散したほうがいいでしょう。
配当利回りが高い場合というのは、株価が下がって利回りが高くなっている場合と、増配したことで利回りが高くなる場合があります。前者の場合は購入前に業績を確認したほうがいいでしょう。後者の場合は、連続増配をするようであれば当初利回りが低くても勝手に利回りが上がっていきます。
インデックス投資
インデックス投資は、日経平均株価やS&P500といった指数に連動する投資方法です。
とはいえ、例えば日経平均株価に連動させるために対象の225銘柄を直接買うのではなく、投資信託やETFを用いる方法が一般的です。
インデックス投資の利点は、とにかく手間がかからないことです。また、指数に連動した投資方法なので、誰でも市場平均に匹敵する成果を上げることができます。
一方で、市場平均を大きくアウトパフォームすることもないので、投資で短期に大きな成果を上げることを期待する人には向いていないでしょう。また、基本的にキャッシュフローもない又は小さいので、市場が低迷した時には辛抱強く持ち続ける必要があります。
低迷した時こそ追加投資のチャンスなのですが、いざその場に出くわすとなかなか手が動きません。そのため、つみたてNISA等を活用して定期的に定額を投資する仕組みを組み上げてしまったほうがいいでしょう。
なお、時々S&P500と全世界株式のどちらに投資をするべきかという疑問を持つ方がいるようですが、基本的にはどちらでもそこまで大きなリターンの差はないようです。なお、全世界株式であっても内訳の6割ほどはアメリカ株が占めています。
経済大国アメリカの成長を今後も信じるのであればS&P500、他国の成長にも期待するのであれば全世界株式という感じで分けてみるといいでしょう。
ジョンどぅの場合
様々な方法を挙げてきましたが、別に上で上げた方法のどれか一つしかやってはいけないという決まりもありません。
というわけで、私の場合は「インデックス投資」と「高配当株投資」を並行して投資を行っています。
インデックス投資枠はつみたてNISAやiDecoを用いて、定額を定期的に積み立てる仕組みを作成しました。投資先はアメリカの大企業500社の指数であるS&P500と全世界株式を対象としています。アメリカの成長も重点を置きつつ、他国も捨てきれていない優柔不断スタイルですね。
高配当株投資枠では、高配当株の詰め合わせセットであるVYMと、連続増配銘柄の詰め合わせセットであるVIGを主軸として、連続増配年数(または減配実績がない)が15年以上あることを基準の一つとして個別銘柄を選んで購入しています。
15年の理由は、2008年に起きたリーマンショック時に減配したか否かをみるためです。ここでも増配できている企業であれば、それなりの経済基盤を持っていることの裏付けになると思ったからですね。
もちろん、連続増配年数だけで買っているわけでもありません。
増配年数でフィルタを掛けたあと、しっかり分析はしてますよ。
インデックス投資と高配当株投資を並行して行うことのメリットとしては、上昇相場でも下落相場でもそれなりのリターンが期待できるということにあります。
上昇相場においてはインデックス投資の自動積立が動いているので特にやることはありませんが、相場には乗ることができます。一方の下落相場になった場合は、インデックス投資は引き続き積立を継続していく一方、高配当株投資における銘柄の買い増しが視野に入ってきます。同じ配当金が出るのであれば、安く買えたほうが利回り的にも高くできるのです。
また、長期で低迷している場合でも、配当金は出るので一定のキャッシュフローは確保することができます。
そういうわけで、私はインデックス投資と高配当株投資を併用したハイブリッドでの運用を選びました。
現金余力の持ち方
せっかく投資のチャンスな局面が訪れたのに、現金余力がない!という残念なパターンを経験したことがあります。
高配当株は購入のタイミングがある程度リターンにもつながっている方法ですので、いつでも購入できるよう現金余力を確保しておいたほうがいいです。
その一方で、株価が上昇し続けてしまって、中々買付できないまま現金を抱え続けているのも機会損失となってしまいます。
そこで、対策としては現金余力を資産全体に対してある程度の割合で持つようコントロールしています。
例
株式70%:現金30%の比率で保持する基本方針とする。
現金が追加された、または株価が下がり株式の割合が減った場合(例:株式65%:現金35%)、基準の比率になるまで株の買い増しを行う。
株価が上がって割合が増えた場合(例:株式75%:現金25%)になった場合、給料や配当金または株価の下落で現金比率がもとの割合に戻るまで待機。株の売却は基本的に行わない。
基準の比率を崩すタイミングは、暴落等のチャンスが来た場合とする。
こんな感じで現金比率をコントロールしながらちまちまやってます。
これによって高配当株購入の機会損失を局限しつつ、暴落に備えた現金確保を行っています。
あくまで私個人の感想ですが、感情的にも比較的付き合いやすい投資方法だと思ってます。
え、暴落等のチャンスを見抜けるかって?そりゃ無理です。
大底はわからないので、大きく下がったタイミングで少しずつ買っていく感じですね。
投資方針は人それぞれ
投資方針の話をすると、大抵の場合は「もっとリターンを求められる」「インデックス一本のほうが効率的」等々の意見が出てくるものですが、別に投資方針は人それぞれでいいと思っています。
結局、その投資方法を採択したときに結果が返ってくるのはその人自身ですので。
もちろん、他の人がやっている方法に対して何か言うつもりもないです。もし学ぶところがあったならば、自分の方針にも少しずつ適用していけばいいだけの話ですね。
投資をしたいけれど、どういう方針でやればいいかわからない方の参考になれば幸いです。
大原則として投資は自己責任です。この方法を実施したことによる結果は全て実施者本人に帰属します。たとえ損失が出たとしてもその責任は負いかねますのでご了承ください。
今回の所はこの辺で。
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