前回の続きです。
いいパートナー?いい家庭?
不肖ジョンどう、それなりの年齢になりましたが、未だ独身で我が道を歩いております。
えー、その年で独身!?魔法使えたりすんの?ww
誤解のないように言っておきますと、異性経験が全くないわけではありません。一時は良きパートナーに巡り合えたと思って、有頂天だった時期もあります。そこからの転落はあまりにも早かったですが。
かつての同級生を見てみれば、現状が確認できる人はだいたいが結婚しており、子供、家庭を持っていても珍しくはない、そんな人が多いです。というか、もうそんな年代なのです。
そんな一方で、結婚したけど既に離婚して、元パートナーに養育費を毎月ウン万払っている人とか、一方的に離婚を切り出されて突然出ていかれた人、なんてのも結構いたりします。
既に「大人」の年代になってしまったけど、子供のころに思い描いたイメージとはずいぶんと違うような。こんな殺伐としてただろうかなぁ。
結婚に関する統計
2019年の厚労省調査によると、婚姻件数約60万件に対し、離婚件数が約21万件ということで、3組に1組が離婚してることになります。(もちろん、これはあくまで件数上の話であり、今年結婚したカップルの1/3が年内に離婚するというわけではないです)
婚姻件数という点で見ると、ピークは1972年の1,099,948件だそうで、それ以降は減少の一途をたどっているようです。
結婚離れの原因
結婚件数が減少している要因としては次に挙げるものがあるんじゃないかと思っております。
お見合い婚の減少
昔は、お見合いでパートナーに巡り合う人、というのが多かったように思えます。
今のように恋愛の自由度が高くなく、親や親戚がパートナーを見つけてきて、時には本人の意思にかかわらず結婚する、なんて場合もあったものと思います。
本人の意思にかかわらず、というのが引っかかるところではありますが、こうして周りの協力を得てパートナーと結ばれることで、家庭を持つことができた人は少なからずいるのでしょう。
〇〇さん、その…ご趣味は何でしょう?
はい、ピアノを少々…
こんなテンプレみたいなやりとり、今もあるんですかね?
女性の社会進出、男性の相対的な弱体化
男性が働きに出てお金を稼ぎ、女性が家事をこなして家を守るのだ!
少なくとも、昭和末期にかけてまではこんな風潮がありましたね。
昔の女性は、選挙権が無かったり、就ける仕事が限られていたりと、一人で生活するには結構なハードルがありました。そういうこともあって、女性はある程度の年齢になったら結婚しないと、必然的に生活が苦しくなってしまう、という状況だったと思います。
その後、昭和の末期にかけて男女平等が所々で主張されるようになり、1986年には男女雇用機会均等法が施行され、1999年に男女共同参画社会基本法が施行されと、女性の社会進出が進みました。今となっては男性よりも稼いでる女性だって珍しくないでしょう。
結果として、結婚しなくても別に生活は維持できるようになったのです。
テクノロジーの進歩
上記に付随して、テクノロジーの進歩というのも、結婚離れの原因だと思います。
昔は電子レンジとか食洗器なんて便利なものはありませんでしたし、掃除や洗濯だって手でやる時代でした。その分時間がかかるので、とても片手間で出来るようなものではありません。そのため、家事に専念できるパートナーの存在というものは、非常に大きなものだったのです。
しかし、今は違います。完全自動とまではいかなくとも、料理掃除洗濯その他もろもろの家事にかかる手間は大幅に削減され、一人でも大抵の家事はなんとかできるようになったのです。必要なら家事代行とか雇えますしね。
一人でも暮らしていくのに不自由しなくなったという事で、その分結婚の必要性が薄れてしまった、というのはあるでしょう。
貧困化
結婚生活にはお金がかかります。私はできてませんが、なんかそんなイメージです。
一方で、日本人の平均給与(実質値)は、ここ30年であまり変わっておりません。
そんな一方で、消費税が3→5→8→10%と引き上げられたり、社会保険料が引き上げられたり、物価が上昇したりと、給与が変わらずにその他の費用が増えるので、結果として手取りが減ります。
うわっ、私の年収、低すぎ?
なんてフレーズがありましたけど、あれって何で聞いたんでしたかね…
昔に比べて金銭的な余裕がなくなってしまっているので、結婚なんかしてる余裕がなくなってしまい、結婚に消極的になってしまうのです。
結婚の価値
そんなわけで、昨今では結婚のハードルが昔に比べて上がってしまったということ、そして、結婚しなくても生活ができるようなインフラが出来上がってきたということで、「いいパートナーを見つけて家庭を持つ」という事自体、もはや当たり前ではなくなってきたのだ思います。
結婚することの価値というのは、
- 好きな人と一緒にいること
- 安心すること(or誰かを安心させること)
- 自分達の血を後世に受け継いでいくこと
- 共働きで経済的に楽になること
あたりなんでしょうかね。
いずれにせよ、結婚するのが当たり前であった時代に比べると、結婚しない(できない)人が肩身の狭い思いをしなくて済むようになった、と考えると、そう悪いことでもないのでしょうか。
なんか偉そうなことをさも論理的に並べて語った気になってるようだけど、結局は自分が結婚できないことに対する言い訳でしょw
・・・お気づきになりましたか
続きはこちらへ。
今回の所はこの辺で。
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