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第2級陸上特殊無線技士試験奮闘記2 ~受験体験記~

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第2級陸上特殊無線技士試験奮闘記2 スキルの話

前の記事の続きです。

前記事では第2級陸上特殊無線技士(長いので、以降2陸特と略する場合があります)の特徴やメリット、デメリットを書いてきました。

この記事では、実際に私が2陸特の試験を受けた体験記を書いていきます。

資格取得褒賞金につられて

私が執筆時点で所属している会社には、取得した資格によって毎月の手当てが増えたり、褒賞金が出る制度がありました。

対象となるリストを見ていると、その中には2陸特も書かれており、まあまあな金額がもらえることがわかったのです。

ジョンどぅ
ジョンどぅ

ほう、2陸特でこれだけ出るのか。
受験費用や参考書代を踏まえても、受けてみるのは悪くなさそうだね。

ちょうど航空無線通信士を受けた後で、無線の知識は活性化している状態ではあったので、せっかくならと受験を決意しました。

手当抜きにしても、おおよその陸上業務無線機を使えるようになるというのもメリットとは感じてました。

受験の申し込み

2陸特の試験はCBT方式であり、指定の試験センターに受験しに行く形となります。

ちなみに、CBT方式で受験できる無線従事者資格試験は以下のとおりです。

  • 第二級陸上特殊無線技士
  • 第三級陸上特殊無線技士
  • 第二級海上特殊無線技士
  • 第三級海上特殊無線技士
  • 第三級アマチュア無線技士
  • 第四級アマチュア無線技士

これ以外の試験は通常の試験方式なので、受験時期を考える必要があります。

申し込みは「CBTソリューションズ」というサイトで行います。初めての方はユーザーアカウントを作成するところからスタートです。

アカウントを作成したら、「CBT申込」から受験申し込みを行います。

この際、受験票に添付される用の顔写真データが求められますので、あらかじめ用意しておきましょう

顔写真は原則4か月以内に撮影されたものである必要があり、そのほかにもいろいろ要件が決まっています。

詳しくは日本無線協会のページに書かれているので、確認してみましょう。

写真を登録したら、続いて受験科目を選択し、受験場所の選択に移ります。

受験場所は自分が受けに行くのに都合のいい試験センターを選択すればいいでしょう。

試験希望日の選択画面も出てきますので、受験希望日を選択していきます。

ジョンどぅ
ジョンどぅ

センター側に空きがない日などはもちろん選択できません

試験料金の支払いにはコンビニ払いやクレジットカード、ペイジーが使用できます。

2陸特の試験料は5,600円+手数料308円です

試験料金まで納めたら、申し込みは完了です。あとは試験日に向けた準備を進めていきます。

試験に向けた勉強

申し込みが済んだので、あとは本番に向けた勉強です。

本屋に足を運んで参考書を探してみた結果、航空無線通信士の時と同じ出版社の本「やさしく学ぶ 第二級陸上特殊無線技士試験」を使うことにしました。

ジョンどぅ
ジョンどぅ

一応リンクは貼ってますが、この本も品薄なようで、オンラインではなかなか入荷されないようです・・・
大きな書店に行くと置いてる場合があるので、探してみてください。

この本は、2陸特試験に出題される分野に要点を絞って解説してくれているため、効率的に学ぶことができます。

なお、本の厚さは航空無線通信士版の半分くらいでした。

さて、いざ買って勉強を始めていきますが、正直航空無線通信士の勉強をした後だと既存の知識で十分理解できているところがほとんどということに気づきました。

2陸特で必要な知識は、無線の中でもかなり基礎的な部分がほとんどです。

一通り本を読み終えたら、過去問演習を進めていきます。

演習のために私が活用したのは、「DIGIRADIO(デジラジオ)」というサイトです。

このサイトでは、2陸特のほかに第1級陸上特殊無線技士(1陸特)、そして第1級陸上無線技術士(1陸技)の過去問が提供されています。

ジョンどぅ
ジョンどぅ

第3級陸上特殊無線技士の過去問はないようですが、
2陸特の演習をやれば十分対応できます。

利用にあたってはユーザー登録が必要です。また、有料会員になると学習履歴の確認や本格的な模擬試験機能が使えるようになります。

とはいえ、2陸特であれば無料機能だけでも十分と感じました。

1陸特や1陸技を受けられる方は有料会員を検討してもいいと思います。

最短で合格を目指す人ならば、参考書は買わずに過去問演習から始めてしまうというのも一つの手ではあります。無線に関する理解ができるかと言えば・・・ですが。

試験当日

試験当日になりました。

CBT方式の試験なので、近場で受けられるというのはメリットです。私は家から公共交通機関で30分程度の試験会場に申し込んでいました。

ジョンどぅ
ジョンどぅ

私の選んだ会場は近くに駐車場がないようだったので、
車は使わないことにしました。

CBTでの受験に際し受験票は発行されないため、持参の必要はありません。その代わり受付時に本人確認を行うので、免許証やマイナンバーカードといった本人確認書類を忘れずに持っていきましょう。

その他の持ち物も特に必要ありません。

さて、試験会場に到着したら受付でチェックインです。本人確認を行い、注意事項の説明を受けたら試験室に入室し、試験開始となります。

私は試験開始時間の10分前くらいに到着しましたが、チェックインしたらそのまま時間を待たずに試験開始となりました。

なお、試験室には指定の筆記用具と計算用紙以外を持ち込むことはできず、すべて受付近くのロッカーに預ける必要があります

ジョンどぅ
ジョンどぅ

腕時計やハンカチなども、すべて預けます。

試験室に入ったら、指定されたパソコンを使用して試験開始です。なお、試験室内に試験官はいませんが、不正防止のため複数台のカメラによって監視されています。変なことは考えないようにしましょう。

2陸特の試験時間は60分で、問題数は無線工学・法規それぞれ12問の計24問です。合格基準は各8問以上正解です。

試験の内容は、ほぼ過去問と同じものが出てきたので、特に難しく考えることなく解くことができました。

全部解答を終えたら試験終了し、退出できます。実際にすべて回答するのにかかった時間は10分程度でした。

試験終了すると、受付でスコアレポートがもらえます。この時点で5点×24問=120点中115点だったので、まず間違いなく合格圏ということはわかりました。

試験終了後

試験日から約1週間後、合格発表のメールが届きました。

試験結果は予想どおり合格です。職場には合格通知を提出して資格取得褒賞金を申請しつつ、無線従事者免許申請を進めていきます。

メールには合格通知とともに、免許申請書のリンクも記されているので、そこから指示に従ってダウンロードし、印刷します。

ちなみに、このデータを使わずに総務省電波利用ホームページから様式をダウンロードしてきて使っても、必要事項が満たせれば問題はありません。

免許申請に際し、必要なものは以下のとおりです。

  1. 無線従事者免許申請書
  2. 氏名および生年月日を証する書類
  3. 手数料(1750円分の収入印紙)
  4. 写真(申請書にデータで貼り付け済)
  5. 返信先を記載し、切手を貼付した返信用封筒(免許証の郵送を希望する場合)

「氏名および生年月日を証する書類」に指定されているのは、住民票の写し、戸籍抄本、印鑑登録証明書、住民票記載事項証明書のみです。マイナンバーカードは珍しく使えないようです。

または、住民票コード、無線従事者免許証、電気通信主任技術者資格者証、工事担任者資格者証を持っている人はその番号を所定欄に記載することで、書類の添付が省略できるようです。

ジョンどぅ
ジョンどぅ

この時点では以前受けた航空無線通信士の免許が届いてなかったので、
住民票の写しを用意しました。

収入印紙は郵便局で購入できます。各自治体の発行している収入「証紙」は全く異なるものなので、間違えないようにしてください。

返信用封筒は、免許証を郵送で受け取る場合には併せて送付する必要があります。封筒がない場合は各地域の総合通信局で手渡しで受け取ることになります。

普通郵便でも問題はありませんが、不安な方は簡易書留などを追加してもいいでしょう。

免許申請書を提出してから免許が手元に届くまではだいたい1~2か月ほどかかるので、気長に待ちましょう。

航空無線通信士の時は5週間程度かかったので、そのくらいを見込んで待つことにしましたが、気づけばもうすぐ2か月。さすがに不安になってきました。

手続き漏れや郵便事故などの可能性も考えられたので、電話で問い合わせてみることにしました。

無線従事者免許の処理状況に関する問い合わせ先は、自分の地域を管轄する総合通信局の無線従事者免許担当窓口です。電話番号は調べればすぐに出てきます。

はい、総合通信局、無線従事者免許担当です

ジョンどぅ
ジョンどぅ

恐れ入ります。〇〇県に住んでるジョンと申しますが、
〇月〇日ごろに申請した2陸特免許申請の処理状況を確認したくて電話しました

スムーズに問合せするために、あらかじめ情報は整理しておきましょう。問い合わせに必要な情報は以下のとおりです。

  • フルネーム
  • 生年月日
  • 申請書を提出したおおよその日付
  • 申請した無線従事者免許の種類

お待たせしました。
ジョンさんの申請された2陸特の免許ですが、ちょうど昨日発送しております。

ジョンどぅ
ジョンどぅ

ありがとうございます。
そういうことでしたら、もう数日待たせていただきますね。
お手数をおかけしました。

というわけで、問い合わせをした前日にちょうど発送されていたようです。2陸特は申請者が多いので、少し時間がかかるのでしょう。事故などではないようなので、一安心です。

紆余曲折を経て、免許証が手元に届きました。

今回免許証が届くまでにかかった時間は8週間ほどです。ほぼ2か月かかりましたが、届いたので良しとしましょう。

航空無線通信士同様、プラスチック製で富士山のホログラムが入った豪華な感じの免許証です。

違うところとしては、免許の証明者が総務大臣ではなく総合通信局長になっていることしょうか。

ひとまず、これで2陸特の免許が取得できました。

これからも色々と挑戦をしていきたいところです。

今回の所はこの辺で。

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