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会社一筋な人に待つ未来

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スキルの話

巷では終身雇用の崩壊とか、大企業でも実質的なリストラとか話題になりますが、それでもなお、日本では同じ企業に長く勤める風潮というものが残っているようにみえます。

しかし、時代は刻一刻と変わってきてます。

この記事では、一つの会社に働き続けることについて、メリットデメリットの両方を踏まえて書いていこうと思います。

一つの会社に働き続けるメリット

もちろん、一つの会社で正社員として定年まで働き続けるのが悪いこととは言いません。いいことだってあるのです。

安定した生活が送れる

正社員として働き続けることのメリットとして第一に来るのは、おそらくこれでしょう。

会社に勤務する限りは給料が出て、福利厚生もサポートがあり、自分から何かをやらなくても、生活を維持することはできるようになります。

難しいことを考えなくても、それなりの会社に就職ができれば、親御さんも一安心、なんてよく言われてると思います。

社会的信用がある

会社員というものは、信用がかなりあります。

家を建てるためローンを組む際も、フリーターや非正規社員だとなかなか稟議が通らなかったりしますが、それなりの正社員や公務員だと、かなりの額を借り入れることができます。

ローンは、基本的に申し込んだ人の返済能力を見て可否が判断されます。安定した収入というものがあってこそですね。

一つの会社に働き続けるデメリット

会社員には生活の安定、社会的信用という点において有利な一方、デメリットがないといえば、そんなことはありません。

安定=安く定まる

会社員でいることというのは、確かに安定している一方、一部の大企業でもない限りはお金に関する爆発力がありません。

程々の賃金で程々に暮らしていくことならば可能ですが、来月急に給料が10倍になったりとか、そういうことは中々起こらないでしょう。

また、サラリーマンの給与所得は、税金や社会保険料が取られ放題なので、思ったように手取りは増えていかないものです。

ジョンどう
ジョンどう

えーと、総支給額が〇〇万円で、所得税住民税がいくらで、社会保険料がこれだけで、結局手取りは総額の6割くらいか。

源泉徴収されてると実感がわきにくいけど、ずいぶん取られてるなぁ・・・

例えば税金や社会保険料が後払い方式の場合なら多くの人が文句を言いそうですが、源泉徴収されていると、額が多くてもなかなか気づかないものです。

個人スキルは育たない

会社勤めをしていると、その会社の業務で必要なスキルは嫌でも身に着けられます。しかし、大抵そのスキルはその会社内のみで使えるものであり、他では使う機会がないものだったりするのです。

他所でも使える共通したスキル。例えばITスキルとか、資格化されているスキルを身に付けようと思ったら、空いた時間を使って、自分で勉強が必要になります。

また、会社がやってくれるので税金や福利厚生に関する知識というのも、自分から勉強しない限りは育たないでしょう。

面接官
面接官

あなたが、前の会社で頑張ってきたことがあれば、教えてください

はい、私は、社内の〇〇大会で、1位を取ることができました!

面接官
面接官

〇〇大会・・・ですか?

それはわが社にとって何か関わりのあるものでしょうか?

社内において独自の表彰を受けるような場合もあると思いますが、それは社内でしか通用しないことです。言ってしまえば、「運動会の駆け足競争で1番を取った」位の価値にしか見てくれないと思えばいいでしょう。

別に、特別な勉強をしなくても、在職期間中は特に食いっぱぐれることもないのであまり気にしなくてもいいようには見えますが・・・

社会的信用があるのは、基本的に在職中だけ

会社勤めのデメリット、一番はこれだと思います。

会社員の立場を退いた時、会社員であったときの信用はあなたについてきません。

在職中はローンが組めたり、クレジットカードの審査が簡単に通ったりしますが、あくまでそれは、あなたにそれだけの信用があるのでなく、あなたの勤めている会社に信用があるからです。

例え大手に勤めていたとしても、それは同じことです。

在職中は本人にスキルがあろうがなかろうが、一定の社会的評価が得られることはメリットでもあり、デメリットにもなりうるのです。

何も対策を取っていない人の場合、えてしてそれに気づくのは自身が職を退く間近だったりします。

偉い人A
偉い人A

さて、私もあと半年で定年だ。

第二の人生に向けた職探しをしなくてはな。

まあ、この会社で部長職まで上り詰めたのだし、引く手あまただろう。

エージェント
エージェント

大変恐れ入りますが、Aさんの職歴では、ご案内できる仕事というのがこれくらいしかございません・・・

偉い人A
偉い人A

何っ!こんな、誰にでもできるような仕事しか紹介できないのか!?

私は部長だぞ!!

エージェント
エージェント

申し訳ございません。しかし、特に就職に有利になる資格やスキルをお持ちでもないようですので、当社としては、これが最大限のお力添えになります・・・

どんなに偉かろうと、退職すればただの人です。社会で通用するスキルを持っていないのであれば、どこまで上り詰めたところで、何も残りません。

そして、どこも拾ってくれないからOBになってからも「偉い自分がいた会社の人脈」に縋り付いてくる場合なんてのも、珍しくはありません。

偉かった人
偉かった人

もしもし、元部長の〇〇だけど、今の部長はいるかな?

偉い人
偉い人

これは〇〇さん、ご無沙汰です!

本日はいかがいたしました?

偉かった人
偉かった人

いやあ、用事というほどでもないのだが、今度うちの会社でこういう商品を取り扱うようになるんだ。君の会社で使ってみないかね?

君が声をかければ、下のものも動いてくれるだろう。

偉い人
偉い人

お誘いありがとうございます。しかし、コンプライアンスの関係がありますので、ご商談でしたら正規の窓口をですね・・・

(こんな、誰が見てもゴミみたいなものを・・・)

偉かった人
偉かった人

え、昆布がなんだって?まあそう固くならんでもいいじゃないか。

君もあと数年で定年だろう。定年した後の職探しは思っているより大変だぞ?

君の態度次第ではあるが、なんなら私が面倒を見てあげてもいいのだが・・・

偉い人
偉い人

・・・わかりました。検討させてください。

偉かった人
偉かった人

よしよし、これでワシの営業成績は安泰だな。

後のことは知ったこっちゃないわい。

脚色を加えてはおりますが、こういうやり取りに近いものは意外と身近で見るものです。

現役時代に築き上げた人脈を、悪い意味で活用しているパターンですね。上では偉い人に便宜を図ろうとしていますが、ひどい場合は自分の利益のために、単純に現職へ圧力をかけるだけの場合もあるみたいです。

○○会社のXXと申します。そちらの会社で元○○長をしてたんですが・・・

ジョンどう
ジョンどう

はい、○○会社のXXさんですね。本日はどのような御用でしょうか?

(今は○○長じゃないんだから、いちいち言わなくてもいいですって)

私の会社でも時々OBが電話をしてくることがありますが、殆どの場合元の役職や入社期別を強調してきます。

私の場合は相手が元どんなに偉くても、気にせず接するようにしてます。良い案件なら普通に受けますし、悪いものなら相手が誰だろうと断るようにしてます。

取り次ぐ際も役職期別の話はオミットして、純粋な要件のみを取り次いで上司の判断を仰ぐようにしています。上司に聞かれれば当然答えますが、それまではダンマリです。

ジョンどう
ジョンどう

部長、 ○○会社のXXさんからお電話がありました。

要件はただの挨拶のようですが、いかがしましょうか?

部長
部長

このご時世に対面の挨拶なんてリスキーだな。断って構わないぞ。

・・・ちなみにその人はOBか何か?

ジョンどう
ジョンどう

・・・一応そうですね。

○年入社で、元○○長だそうですが。

部長
部長

OBかぁ、そんな人いたなそういえば。

無下に断るのもアレかもしれないけど、昨今の情勢を理由にうまくやってくれ。

ジョンどう
ジョンどう

承知しました、やんわりと断っておきます。

OBであることを教えると、上司の判断にノイズが乗ってしまうこともあるので私はあんまり好きではないのです。

仕事を辞めてから行き場を失わないために

定年まで勤めあげるにしろ、そうでないにしろ、いつかは会社を辞める時が来る人がほとんどでしょう。

いつか来るであろうその日に向けて、今からでもやっておくべきことを書きたいと思います。

自分の市場価値を知る

まず、自分自身にどれくらいの市場価値があるのか、これを確認してみましょう。

オススメの手段は、転職エージェントに登録してみることです。

えっ、まだ転職までは流石に考えてないけど・・・

もちろん、転職エージェントを使ったからすぐに転職しなくてはならないわけではありません。

転職エージェントに登録する際、自分の職歴や保有資格等を聞かれると思います。そうして、その情報をもとに、エージェント側があなたに適した職を紹介してくれます。

転職エージェントに登録することで、社内の肩書とか、そういうものは考慮されず、「純粋に外から見たその人の市場価値」を判断してもらえます。

ただし、ここで残念ながら「適した職がありません」と言われる可能性もあります。

しかし、落ち込む必要はありません。ここでやっていることは、自分の市場価値を知ることが主な目的です。適した職を紹介されなかったという事は、すなわち「このままではあなたの市場価値は低いままとなり、何もしないと行先に困ってしまう」という事がわかっただけの話です。

いざ自分が退職するタイミングの前に気づけて良かったと思いましょう。

個人のスキルを磨く

自分の市場価値に気づくことができた方は、個人のスキル磨きを行いましょう。

磨く分野は、転職エージェントに相談して、伸ばせると思った分野とか、自分が得意としている分野、あとは、つぶしが効く分野でもいいでしょう。

誰にも真似できない特化したスキルを身につけると、社内においての扱われ方にも何らかの影響を与えることが期待できますし、そのスキル自体を市場価値を上げるための武器にできます。

ただし、使い方を間違えると思わぬ結果を招くこともあります。それについては別記事で書いてますので、そちらを読んでみてください。

とにかく、「何もない人」にならないように、自分の強みとなるものを作っていきましょう。

お金の勉強をする

スキル磨きの一環として、お金に関する勉強は、優先度が高めだと思います。

退職後に使える福利厚生には何があるのか、税金はどうするのか、退職した後にはサポートしてくれる窓口は大幅に減ってしまいます。

いざそのタイミングになってから悩むことになると、自分の生活にも関わりますので、お金に関する勉強は、早めにやっておいた方がいいです。

〇〇さん、退職後の厚生についてお悩みのようですね?

弊社なら、〇〇万円で退職後も安心な保険をご案内できますが、いかがでしょう?

何も知らないと、そこにつけこんでくる悪い人を見抜くこともできません。

個人的には3級ファイナンシャルプランニング技能士が取得できる程度の知識くらいは持っておいた方がいいと思っています。

FPについては別記事で紹介しています。

人脈を作る

ここでいう人脈とは、同じ社内で作られるものではありません。強めるべきは、社外で自分とは違うことをやっている人とのつながりです。

同僚
同僚

〇〇?知らないなぁ。

あいつはもう、会社を辞めたし、縁切ったも同然だろう。

私のいる会社では、辞めていった人のことを冷たくあしらうような空気が感じられます。

しかし、違う道に進んだ人というのは、自分にはないものを持っている場合が多いのです。そこから学べる事は、実は結構あったりします。

私は時々会社以外の人と連絡を取り合うことがあります。そうすると、中にいるだけではなかなか聞けない話も耳にできるので、有意義だったりします。

もちろん、社内の繋がりを捨てろというつもりもありません。それはそれで、いつか力になってくれる可能性があるからです。

同僚
同僚

おーい、ジョンどう、今週末も飲みに行こうぜ!

ジョンどう
ジョンどう

えっ、先週も飲んだよね?

ただし、程々の付き合い方、距離感というものを弁えておくようにしましょう。

副業をする

ここでいう副業は、空いた時間でのアルバイト、仕事の掛け持ちみたいな、給与所得を増やす方法ではありません。計算上は事業所得、不動産所得、雑所得に分類されるようなものだと思ってください。

副業が法律で禁止されている公務員に関しては駄目ですが、副業は、会社ではなく、自分の力でお金を稼ぐ手段です。

会社のように、言われたことをやっていれば給料が入るわけではなく、自分で考えて動き、他者に価値を提供して初めてお金になります。

そして、経費や税金の計算とかも必要になってきます。つまりはお金を稼ぐために総合的なスキルが必要になるのです。

副業としてやる分には、本業の収入があるため、失敗しても大きなダメージを負う可能性も抑えられます。

例え少額であっても、自分の力でお金を稼いでみると、今までとは違う何かが見えるきっかけにもなったりします。そして、副業による収入が大きくできたとき、本業の給料には依存する必要がなくなります。

そこまで成長ができれば、仮に退職したとしても、食べていくのに困ることはないでしょう。


長々と書いてきましたが、いかがでしょう?

今の会社に不満があってもなくても、遅かれ早かれいつかは会社を去るときはやってきます。

会社一筋に勤めることは、決して悪いことではありませんが、それに対する社会の評価は、残念ながら高いとは言えない現状です。

その時に向けた準備は、早いうちからやっておくことで、自分の選択肢を増やすことにもつながります。

将来に向けた準備は計画的に、正しく進めていきましょう。

今回の所はこの辺で。

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